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『家族の食卓』 朗読会のご案内

『家族の食卓』 朗読会

日時:2020年6月26日(日)14:00-16:00
場所:としま産業振興プラザ(IKE・Biz)3Fエッポック10 研修室1

美容と健康に良いと宣伝し、売られたカネミの米ぬか油。
家族の健康を願い、天ぷらや炒めもの等に使った油でしたが、この油には猛毒のPCBとダイオキシン類が混入していました。
西日本一帯に拡がった≪奇病≫の原因が新聞報道されてから54年になる今も被害は2世・3世にまで及び苦しんでいます。

どういう症状なの?

カネミ油症被害者支援センターの石澤春美さんと水野玲子さんが、何年もかけて被害者の方々に聞き取りをされて、事件から38年が過ぎた2006年に、聞き取り集『家族の食卓』にまとめて下さっています。
その記録集発行からも、さらに16年余が過ぎてしまいましたが、改めて、この聞き取り集をみんなで声を出して読み合い
今も続く被害の大きさと深刻さについて考え話し合い、交流していけたら良いなと思います。
みなさま、どうぞ、お気軽にご参加下さい。
お待ちしておりま~す♪

主催:カネミ油症関東連絡会『家族の食卓』 朗読会
連絡先:080-5078-2573(佐藤禮子)

「化学物質は世代を超える-カネミ油症次世代調査から考える」開催しました

昨年から進められているカネミ油症次世代被害の健康実態調査を踏まえ、6月12日(日)に池袋で「化学物質は世代を超える―カネミ油症次世代調査から考える」を開催し、オンラインを含め65人が参加しました。


以下に、参加者アンケートで寄せられたご意見・ご感想をいくつか掲載します。

  • カネミ油症被害者の方々が、何も改善されない認定基準に悩まされていることがよくわかりました。この被害を風化させてはならない、救済措置を即刻講じるべきだと強く感じました。また、私はカネミ油症について大学生になってから初めて知りました。若年層のほとんどがこの問題を認識していないことに危機感を感じました。被害者の方々を置き去りにして時間が経過していく現状は残酷であると思いました。この問題に対して、私たちには何ができるのだろうかと考えさせられました。貴重な講演をありがとうございました。
  • (1)次世代調査は重要な観点なので、録画出演とはいえ、油症研究班から中間報告を現段階で示してもらえたのは有益(判断材料の提示という意味で。次世代への血液検査ではかえって一般と同じ、という結果が出うるという中村梧郎さんの発言に繋がるなど)だと思いました。(2)水野さんの基調講演は廃棄物問題であれだけ問題点として指摘されていたのに未だ状況は変わっていないということを気づかせてもらえて非常に良かったです。現代社会に生きるわれわれは「微量ならば安全」神話を今一度、肝に銘じないとまずいと思いました。
  • 水野玲子氏の化学物質毒性の総論は大変参考になりました。辻学氏らの取り組みには期待しますが、血中ダイオキシン濃度の測定が2世代以降のカネミ油症被害の立証に役立たないようなお話でしたので、再びその濃度測定はどの程度意味があるのかと思いました。むしろ遺伝子のエピジェネティック的異常の検討はできないものかと思いました。カネミ油症の被害者方の心労は計り知れません。時間的問題もあり、早く解決できたらと思います。それと被害者の方が緊急的に一番望んでいることが何かを知りたく思いました。例えば、カネミ油症疑似陽性として、それについて医療費を無料にできないかとか・・。
  • 次世代で血中のダイオキシンを測定するなどと言うことは愚の骨頂です。ダイオキシンが残存している訳はありません。調べるのならエピジェネティクス関連の生化学的な変化を二代(あるいは三代)にわたって調べるべきです。カネミ症の被害者の方々にはお気の毒だと思うとともに、世界でも類を見ない食品公害の作用機作を解明し、人類の未来を見据えてゆくべきだと思います。だと思います。カネミ症は残念ながら人類にとっての壮大な実験であったと思います。
  • 日ごろ会報を拝読しておりましたが、改めて水野さんの講演や被害者の方々のお話を非常に深刻に受け止めました。最近ダイオキシンや環境ホルモンのことをあまり聞かなくなっているのが不可解で、ある種怖さを感じます。
    何年も集会に参加できずにおりましたのでこのたびオンライン参加ができて有難く思っています。国が放ってしまった問題に取り組み、何十年もの間闘い、ご尽力を続けその間少しづつ国を動かし今なお活動を続けられ、本当に頭が下がります。次世代の問題もその重要性を早くから主張されていたと記憶しております。
  • 水野先生のお話は被害者の皆さんや会場からの意見にもありましたように、大変包括的でわかりやすく、勉強になりました。エピジェネティック変異というものがあるという事だけは10年以上前から当方知ってはいましたが、これを踏まえてカネミ油症研究そのものの方向性を変えるような提案が複数なされているのを見て、血中ダイオキシン濃度にこだわってきた油症認定基準それ自体が再度問い直されるような状況かと思います。下田恵さんが15回も認定申請をしていずれも却下されるというような、理不尽な基準は科学的に見てもどこか不足があると考えるのが自然なので、カネカによる正当な範囲と金額の補償賠償の実現と並んで、油症研究班に対する要望も各方面から出していく必要があると考えました。
  • 毒素を胎盤は通さないの通説を覆したのは胎児性水俣病を明らかにした原田正純先生ですが、同様なことはカネミでも同様なことがあったと良く解りました。また、ベトナム戦争参加のアメリカ兵を父親の持つ子供に女児が多いなど、化学物質の人体への影響も良く解りました。
  • 被害者が患者認定をされない無念は、聞いていると辛くなりますが、だからこそ沢山の人が聞いて、この無念を社会全体が共有し、解決へ向けるべきだと感じました。被害者の方々にはこれからも具体的な生の声をどんどん訴えてほしいですし、そのための支援をしたいと思います。
  • 水野玲子氏の講演では、環境ホルモンと子供の発達障害または胎児性水俣病に関する点についてとても勉強になった。この講演会は市民向けのため、専門用語が少なくしていただいて、そして分かりやすく説明していただいたのがありがたい。「複合汚染」の時代、発達障害の子供の数が増えているのがとても懸念だと感じる。辻学氏の講演では、いろいろ情報を共有していただいて助かった。・・・カネミ油症被害者のお話が伺うことができたのが今回の講演会での大変有意義なセクションだったと思う。被害者のお話以外、顔そして感情表現が見られるのがとてもありがたい。
    イベント全体はとても良いと思う。講演と対話の形で内容が分かりやすかったし、スタッフも親切だった。そして、時間の利用がバランス良くとても素晴らしいイベントだと感じる。

6/12(日)「化学物質は世代を超える-カネミ油症次世代調査から考える」ご案内

「エポック 10 フェスタ 2022~みんな力を発揮する」
豊島区制施行 90 周年 男女平等推進センター〈エポック 10〉30 周年事業

化学物質は世代を超える-カネミ油症次世代調査から考える

今から50年以上前、猛毒のPCB・ダイオキシン類が混入した食用油を直接口にして、さまざまな被害に苦しんでいる被害者が、北九州市や長崎県五島市などを中心に全国にいらっしゃいます。
そうした被害者の健康被害は、子や孫世代に及んでいると訴えられていることから、昨年、国は次世代被害の実態を明らかにするために本格的な調査を開始しました。

昨年はアンケート調査が実施され、今年2月に中間報告が公表されましたが、それによると、次世代の健康状態に悪影響が及んでいることが見えてきました。全国油症治療研究班の辻学班長はこの結果について、「患者特有の症状が(次世代の) 健康に(害を)及ぼしている」と印象を語りました。

このようにカネミ油症の次世代調査が進んでいることを踏まえて、今回のイベントでは、世代を超えて続く化学物質の健康被害について考えます。

日時:2022年6月12日(日)13:30~16:00

場所:としま産業振興プラザ(IKE・Biz)3階研修室2+オンライン(Zoom)

内容:

参加費:無料 ※保育・手話あり(要予約)

定員:会場20名、オンライン50名(事前登録が必要です)

お申込み: ※5月6日(金)から受付開始

  • 会場参加
    ①イベント名(=化学物質は世代を超える)、②氏名(ふりがな、③電話番号、④住所(豊島区または区外)、保育を希望される場合は⑤幼児名(ふりがな)、⑥年齢、(○歳○ヶ月)も記載の上、メールでお申込みください。A0029117[at]city.toshima.lg.jp(申込み先:男女平等推進センターエポック10)
    ※メールでお申込みされる際には、[at]は@に代えてください。
  • オンライン参加

      以下のフォームに必要事項をご記入・ご入力のうえ、「送信」ボタンを押してください。
      ※「メッセージは送信されました」と表示されましたら、無事に送信できています。

      住所 (必須) 

      ※「豊島区」or「区外」のいずれかをお選びください。

    企画:カネミ油症関東連絡会、カネミ油症被害者支援センター(YSC)
    主催:エポック10フェスタ2022実行委員会


    会場参加されるみなさまへのお願い

    • マスクの着用をお願いします。
    • 発熱・咳など体調の悪い方の参加はご遠慮ください。
    • 参加前・後の手洗い及び手指消毒をお願いします。
    • 水分補給以外の飲食はご遠慮ください。
    • 3密を避けるため、受付に時間を要する場合があります。早めのご来場をお願いします。

    「過去の公害」ではない油症問題の現在を伝える記事

    カネミ油症は1968年の事件発生から半世紀以上が経過し、「過去の公害」と思われている人も多いでしょうが、現在でも多くの被害者は原因物質であるPCB・ダイオキシン類の影響に苦しみ続けています。また、直接摂取していない子や孫の代も同じような健康被害を訴えています。
    国は次世代の健康への影響を把握するための調査を進めており、2023年には結果の最終報告が明らかになる予定です。おそらく、その後は油症の認定基準が論点になると予想されます。

    このような動きがある中で、救済を求める森田さん親子を取材した取材記事が公開されたので紹介します。

    厚労省、今年度の油症検診の予定公表

    4月25日、厚生労働省は「令和4年度のカネミ油症に係る検診の実施」について記者発表しました。