1968年(昭和43年)、カネミ倉庫社製の米ぬか油に混入していたPCB・ダイオキシン類を摂取した方々が甚大な食中毒被害に遭われました。自覚症状があって申請を求めても被害者として認定されないケースが多く、また、直接的には油を食べていない子や孫(2世・3世)にも被害が及んでいると考えられていますが、基本的な追跡調査さえ実施されていません。 事件発生から50年以上の歳月が流れましたが、カネミ油症はいまだに終わっていないのです。
3/15(土)13:00~「カネミ油症を考える長崎の集い」が長崎新聞社(長崎市茂里町)で開催されます。
この集いでは、事件の概要説明、聞き取り記録集『家族の食卓』の朗読、被害証言、質疑応答などが予定されています。(主催:長崎本土地区油症被害者の会、後援:長崎新聞社)
なお、『家族の食卓』(カネミ油症被害者支援センター編)は、オンラインショップ「野兎舎」でご購入いただけます。
兵庫県高砂市にある高砂西港の前には、高さ約5m広さ約5haのPCBに汚染土砂を盛ってできた「高砂西港盛立地」があります。現在、この「PCBの山」の周辺は兵庫県立高砂みなとの丘公園として整備されていますが、ここにPCBが埋められた歴史を示すものは何もありません。
カネミ油症被害者たちは、この盛立地は何でできているのか、なぜ作られたのか示し、化学物質による被害に対して注意を促す碑を設置するように、兵庫県に提言しました。
詳細については、以下の記事を参照してください。
2025年1月24日(金)第27回油症対策委員会、1月25日(土)第24回三者協議が開催されました。
両日の様子については、複数のメディアで取り上げられました。
「研究班「歯牙欠損」に着目 身体機能へ影響か カネミ油症・次世代調査」(長崎新聞, 2024.06.22)
「カネミ油症の次世代調査で中間報告 二世の卵巣予備能が低い傾向」(テレビ長崎, 2024.06.23)
長崎放送の古川恵子記者によるカネミ油症問題の取材記事がネット上に掲載、公開されました。
12/7(土)に開催した第8回高砂集会の様子をもとに、カネミ油症の原因物質であるPCBを製造したカネカの責任を問題にしています。また、次世代調査について、全国油症治療研究班の中原剛士班長の見解も紹介されています。
カネミ油症問題のいまを理解するために、ぜひお読みください。
カネミ油症をテーマにした映画の2本立て上映会が開催されます。
2025年1月26日(日)13:30~上映(開場13:15) ※懇談会17:30~
文京区民センター3A会議室 ※懇談会は3C会議室
区民センターの地図(GoogleMapにリンク)
※文京区民センターは、文京シビックセンターの斜め前の建物です。
1,500円(学生1,000円)