1968年(昭和43年)、カネミ倉庫社製の米ぬか油に混入していたPCB・ダイオキシン類を摂取した方々が甚大な食中毒被害に遭われました。自覚症状があって申請を求めても被害者として認定されないケースが多く、また、直接的には油を食べていない子や孫(2世・3世)にも被害が及んでいると考えられていますが、基本的な追跡調査さえ実施されていません。 事件発生から50年以上の歳月が流れましたが、カネミ油症はいまだに終わっていないのです。
YSCの会報『YSC ニュース』72号を発行しました。
会員のみなさんには、年4回、会報をお届けしています。
この機会にぜひ、ご入会ください。
7月5日、カネミ油症全国被害者連絡会は、厚生労働省の会議室にて省庁交渉をおこない、国(厚生労働大臣・農林水産大臣・文部科学大臣)に対して要望書を提出しました。
被害者側は、健康実態調査への協力金の増額、被害者の同居家族の被害認定を含む次世代被害者の救済などを求めました。
国側からは前向きな発言もあり、2023年1月の三者協議で回答が示される見通しです。
「国側から「検討する」前向きな発言も…カネミ油症被害者が厚労省に要望」(テレビ長崎、2022.07.05)
2022年6月24日、油症対策委員会(非公開)が開かれ、全国油症治療研究班(事務局・九州大学)から被害者団体に向けて、次世代被害調査の進捗状況が報告されました。
25日には、被害者と国、カネミ倉庫による第19回三者協議が福岡市内で開催されました。
被害者側は入院時の食費を医療費として支給するように求めましたが、今回も議論は平行線をたどりました。
『家族の食卓』 朗読会
日時:2020年6月26日(日)14:00-16:00
場所:としま産業振興プラザ(IKE・Biz)3Fエッポック10 研修室1
美容と健康に良いと宣伝し、売られたカネミの米ぬか油。
家族の健康を願い、天ぷらや炒めもの等に使った油でしたが、この油には猛毒のPCBとダイオキシン類が混入していました。
西日本一帯に拡がった≪奇病≫の原因が新聞報道されてから54年になる今も被害は2世・3世にまで及び苦しんでいます。
どういう症状なの?
カネミ油症被害者支援センターの石澤春美さんと水野玲子さんが、何年もかけて被害者の方々に聞き取りをされて、事件から38年が過ぎた2006年に、聞き取り集『家族の食卓』にまとめて下さっています。
その記録集発行からも、さらに16年余が過ぎてしまいましたが、改めて、この聞き取り集をみんなで声を出して読み合い
今も続く被害の大きさと深刻さについて考え話し合い、交流していけたら良いなと思います。
みなさま、どうぞ、お気軽にご参加下さい。
お待ちしておりま~す♪
主催:カネミ油症関東連絡会『家族の食卓』 朗読会
連絡先:080-5078-2573(佐藤禮子)
昨年から進められているカネミ油症次世代被害の健康実態調査を踏まえ、6月12日(日)に池袋で「化学物質は世代を超える―カネミ油症次世代調査から考える」を開催し、オンラインを含め65人が参加しました。
以下に、参加者アンケートで寄せられたご意見・ご感想をいくつか掲載します。