1968年(昭和43年)、カネミ倉庫社製の米ぬか油に混入していたPCB・ダイオキシン類を摂取した方々が甚大な食中毒被害に遭われました。自覚症状があって申請を求めても被害者として認定されないケースが多く、また、直接的には油を食べていない子や孫(2世・3世)にも被害が及んでいると考えられていますが、基本的な追跡調査さえ実施されていません。 事件発生から50年以上の歳月が流れましたが、カネミ油症はいまだに終わっていないのです。
環境省は、高濃度のポリ塩化ビフェニール(PCB)を含む廃棄物について、西日本エリアを受け持ってきた愛知県豊田市、大阪市、北九州市にある関連施設での処理事業を3月31日に終了しました。東日本エリアを担う北海道室蘭市、東京都江東区の2カ所は2025年度まで継続します。
3月22日、長崎県は本年度のカネミ油症検診を受けた未認定70人のうち3人を新たに油症認定したと発表しました。また、福岡県では33人のうち1人が新たに患者と認定されました。
このニュースはメディアでも報じられました。
会員のみなさんには、年4回、会報『YSCニュース』をお届けしています。
この機会にぜひ、ご入会ください。
半世紀以上前に起こった戦後最大級の食品公害事件(PCB・ダイオキシ ン類)「カネミ油症事件」。
事件発生当時、孫やひ孫の世代にまで被害が及ぶことは誰が想像できたでしょうか?
化学物質の被害は、 油症被害者の問題だけではなく、私たちにも起こりうる問題であると考え、カネミ 油症被害者全国連絡会世話人会代表の曽我部和弘さんから現状をお聴きしましょう。
カネミ油症事件の被害者の人たちを10年ものあいだ取材し たドキュメンタリー映画『食卓の肖像』(2010年/日本/103分)も上映します。
日時:2024年3月2日(土)13:00~16:00
会場:ウィズあかし7階704B+オンライン(Zoomウェビナー)
参加費:500円(コープ自然派組合員300円)
共催:カネミ高砂集会実行委員会(カネミ油症被害者全国連絡会+カネミ油症被害者支援センター(YSC)+カネミ油症被害者とともに行動する高砂市民の会)、生活協同組合コープ自然派兵庫
申込み・問合せ:生活協同組合コープ自然派兵庫
メール event18@shizenha.co.jp
電 話 0120-408-300
メールまたはお電話でお申込みください。
オンライン参加の申込みはメールでお願いします。
申込締切:2/23(金祝)17:00
※お申込み方法の詳細については、チラシの裏面をご覧ください。
1月12日、福岡市内で油症対策委員会が開かれ、全国油症治療研究班は歯牙欠損を訴える次世代が多いとして今後解析を進めていく方針を示しました。
翌日13日には、被害者団体、国、カネミ倉庫による3者協議が福岡市内で開かれました。
両日の様子については、複数のメディアで取り上げられました。