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「メディアが語る(第2弾)」ダイジェスト動画をYouTubeにアップ

2021年6月12日(土)に開催した「メディアが語る〜53年前のカネミ油症に関わる現場を取材して」は、カネミ油症事件の取材に携わった新聞記者の方々をお招きして好評でしたので、10月16日(土)には「メディアが語る(第2弾)」として、テレビ報道の取材に絞り込み、明石昇二郎さん(ルポライター)と花田明男さん(九州朝日放送)をお招きして、映像報道に関してお話を伺うリアル&オンラインイベントを開催しました。

今回Youtubeチャンネルにアップした動画は、約2時間のイベントから明石さんと花田さんのお話を中心にまとめたものです。
映像には出てこない被害者の声といった貴重なお話から、国・責任企業(カネミ倉庫・(株)カネカ)への取材での格闘、ドキュメンタリー映像のあり方といった映像論まで話は多岐にわたり、普遍性を持ったお話を伺えた大変貴重なイベントになりました。

公害資料館連携フォーラムでカネミ油症の分科会

2021年12月11日(土)-12日(日)、第8回公害資料館連携フォーラムin長崎が現地(長崎大学)とオンラインとで開催されました。

1日目に開かれた分科会(2)は、「カネミ油症の経験に学ぶ」がテーマでした。
被害者を代表して、旭梶山英臣さん、岩村定子さん(以上、カネミ油症被害者五島市の会)、下田順子さん(長崎本土地区油症被害者の会)が被害の実態や、次世代・未認定被害者の救済問題について、また、五島市役所の担当課として梶山康仁さん(五島市国保健康政策課)が自治体による被害者支援の取り組みについて報告されました。
質疑応答の中で、被爆2世の方がカネミ油症の次世代被害問題との類似性を指摘されました。カネミ油症のPCB・ダイオキシン被害は、原爆による放射線被害、水俣病の有機水銀中毒などと同様に、次世代への被害が懸念される問題です。今後は、被害の持続性という観点から、こうした戦争・公害被害者との連携を図っていく必要があると思います。

このフォーラムを取り上げたメディア掲載情報は以下のとおりです。

「「このままでは資料が消える」 長崎で公害フォーラム 被爆者運動の経過など保存を」 (長崎新聞、2021.12.13)

「「カネミ油症と原爆」 重なり合う二つの被害(山口響)」(長崎新聞、2021.12.27)

『週刊金曜日』に油症関連記事

『週刊金曜日』1357号(発売日:2021年12月10日)に、フリーライターの平野二郎さんによるカネミ油症の関連記事が掲載されました。

  • 「翻弄されるカネミ油症被害者と製造地抱える兵庫・高砂市民 製造中止から50年 終わらないPCB公害」 pp.36-39
  • 「カネミ油症座り込み500回、牧師の犬養光博さん(82歳)に聞く 他人の苦しみを自分の苦しみにできるか」 pp.38-39

第5回高砂集会で基金構想の提言

2021年11月20日(日)、カネミ油症事件について考える第5回高砂集会「カネカの社会的責任を問う~食品公害カネミ油症に時効はない~次世代の子どもたちを苦しめるPCB・ダイオキシン被害の解決に向けて」が、東京・福岡・長崎・五島をオンラインでつないで開催され、約90人が参加しました。
土庫澄子さん(消費者安全問題研究会)と宇田和子さん(高崎経済大学)との対談では、カネミ油症の原因物質PCB製造企業であるカネカの社会的責任が指摘されたほか、被害者救済を目的とした基金の創設が提案されたりしました。

この集会を取り上げたメディア掲載情報は以下のとおりです。