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3/30(火)カネミ油症について考える市民講座

3/30(火)19:00~21:00、カネミ油症などの食品公害に詳しい環境社会学者の宇田和子さん(高崎経済大学)が講師を務める市民講座がオンライン(Zoom)で開かれます。

この講座は、コロナ禍の昨年6月にスタートした新しい市民講座「梨の木舎ピースアカデミー(NPA)」のうちの1つです。今月から始まった第3期は全部で25コース(1コース全6回)あり、そのうちの環境の視点から平和について考えるコース18「誰ひとり取り残さない環境論―公害・環境問題の当事者性 」の第3回という位置づけです。

宇田さんが担当される講座の概要は以下のとおりです。


  • タイトル:食品公害と親子―カネミ油症・森永ヒ素ミルク事件の被害
  • 開催日時:2021年 3月30日(火)19:00~21:00
  • 開催形式:Zoom
  • 担当講師:宇田和子さん(高崎経済大学)
  • 講座概要:食品公害とは、製造工程で汚染された食品の摂取により生じる被害です。たとえば森永ヒ素ミルク中毒事件では、汚染された粉ミルクを親が子に与えました。カネミ油症事件では、汚染された油を家族で食べました。さらに、油の汚染物質は次世代の身体にまで引き継がれています。食品公害における親子の関係は、問題解決を阻む要因であると同時に、被害救済を実現しようとする人々の原動力でもあります。この回では、親子の関係をキーワードに食品公害問題の構造を読み解きます。

誰ひとり取り残さない環境論―公害・環境問題の当事者性

  • [1] 3/2「福島原発事故に引き継がれる問題群」関礼子さん(立教大学)
  • [2] 3/16「水俣病に関わる葛藤と悩みを伝える」永野三智さん(水俣病センター相思社)
  • [3] 3/30「食品公害と親子―カネミ油症・森永ヒ素ミルク事件の被害」宇田和子さん(高崎経済大学)
  • [4] 4/27「ダム事業のこれから―建設予定地に生きる住民の視点」浜本篤史さん(早稲田大学)
  • [5] 5/11「NIMBYは地域のエゴなのか―迷惑施設の立地問題」土屋雄一郎さん(京都教育大学)
  • [6] 5/25「石垣島の環境と開発―空港・基地が奪う自然と文化」山里節子さん(いのちと暮らしを守るオバーたちの会)

長崎県で油症認定された方は検診受診者40名中の2名

3月11日、長崎県は油症対策委員会からの答申を踏まえ、令和2年度に油症検診を受診した県内の未認定者40名のうち、カネミ油症患者として2名を新たに認定したことを発表しました。
今回認定されたなかった38名のうち、5名については経過観察が必要と判断され、33名は油症と判定するに至らないと判断されました。
なお、油症検診受診者の認定のほかに、同居家族の条件によって1名が認定されました。

詳細については、長崎県のウェブページをご覧ください。

RKB毎日が次世代被害問題を報道

RKB毎日放送(放送対象地域=福岡県)で、カネミ油症の次世代被害問題が取り上げられました。
この問題の概要や論点が、約6分間の中にまとめられています。
RKB毎日放送のYouTubeチャンネルでご覧ください。

  • 「「カネミ油症」次世代の調査実施へ・・・認定基準などに課題も」(RKB毎日放送, 2021.02.26) ※リンク切れ

『YSC ニュース』67号を発行

YSCの会報『YSC ニュース』67号を発行しました。
会員のみなさんには、年4回、会報をお届けしています。
この機会にぜひ、ご入会ください。

『YSC ニュース』67号(2021.02.22)目次

  • 三者協議後のオンライン記者会見画像 [1]
  • 第4回高砂集会(リアル&オンライン集会)報告 [2-4]
  • 高砂オンライン集会関連新聞記事 [5]
  • 次世代被害調査の現状と今後の方向性 [6]
  • カネミ油症次世代被害者救済に向けてのご相談 [7-8]
  • 次世代調査関連新聞記事 [9]
  • 厚労省による次世代調査の意義と期待 [10]
  • 三者協議報告 [11]
  • 三者協議参加者ご感想 [12-14]
  • 三者協議関連新聞記事 [15]
  • 活動報告・活動予定・編集後記 [16]

『YSCニュース』バックナンバー目次

西日本新聞に次世代調査の社説

『西日本新聞』にカネミ油症の次世代健康調査に関する社説が掲載されました。

認定患者の子ら次世代への影響を調査することが決まったことを受けて、「迅速に調査を進めて、若い世代の被害者を掘り起こし、「疑わしきは救済する」との方針で臨むべきだ」と書かれています。

「カネミ油症調査 次世代の被害掘り起こせ」(西日本新聞, 2021.02.22)