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第4回高砂集会声明

2020年12月6日(日)開催の第4回高砂集会で採択された集会声明


カネミ油症の原因物質であるPCBが製造されたここ高砂の地で、2017年に油症被害者、高砂市民、支援者、全国からの参加者が集まり集会を開催してから、今年で4回目になります。

新型コロナウイルスの感染が広がる中、油症被害者と参加者の安全を考え、一時は見送りも検討しましたが、PCBを製造した(株)カネカの製造者責任を問い続け、被害救済に取り組ませるため、多くの方のご協力により、高砂と五島、長崎、福岡、東京の5会場をネットで繋ぐオンライン集会を開催することができました。

今日の集会で多くの被害者のお話を聞き、油症被害が次世代にまで続き、認定被害者と同じ症状で苦しみながら何の補償もないことを知りました。そして、化学物質の製造者には、法的な責任とは別に社会的責任があることがよく理解できました。

(株)カネカは、過去の裁判で当時の原告被害者と和解したことにより、油症被害への責任は無い、と主張していますが、半世紀先まで被害が継続することを織り込んでの和解ではありません。
また、PCB廃棄物の処理には期限が定められ、その処理費用は製造業者ではなく、保管事業者、国、自治体が負担し、多額の税金が使われていますが、(株)カネカのPCB処理が予定通りに進まず、本来今年度中で完了すべき処理が困難の見込みと判明しました。
いずれも到底納得できるものではありません。

PCB汚染を共に経験した油症被害者と高砂市民は、油症被害の全面救済とPCBの安全な処理を求めて、今後もこの高砂の地、及び全国から発信してゆきます。

2020年12月6日 
「カネミ油症の原因PCB(ダイオキシン類)の製造者責任~次世代まで残る化学物質の健康被害から問う」高砂集会参加者一同

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