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カネミ油症の認定結果公表(長崎・福岡)

長崎県は、知事の諮問機関である長崎県油症対策委員会からの答申を踏まえ、令和4年度にカネミ油症一斉検診を受診した認定検査対象者64名に対して五島市在住の80代女性の方1名をカネミ油症患者として認定し、同居家族として認定された3名とあわせて、新たに4名が認定されたことを発表しました。

福岡県は、油症患者診定専門委員による診定結果の報告を受け、令和4年度にカネミ油症一斉検診を受診した未認定者41名に対して、患者認定0名、経過観察1名と発表しました。

五島市内の小中学校で油症を学ぶカリキュラム導入

多くの住民がカネミ油症事件の被害にあった長崎県五島市で、2024年度(平成6年度)から小学5年生と中学2年生で油症について学ぶカリキュラムが組み込まれることになりました。

来年4月からの完全実施を前に五島市立大浜小学校では、今年度、指導案の検証授業が実施されており、2月27日には被害者の岩村定子さんを招いて授業がおこわれました。

基調講演「化学物質は世代を超える」(水野玲子さん)動画アップ

2021年から油症被害者の次世代の健康影響について、国による実態調査が進められています。

このような状況を踏まえて、YSCが2022年6月12日に開催した「化学物質は世代を超える〜カネミ油症次世代調査から考える」では、水野玲子さん(ダイオキシン・環境ホルモン対策国民会議)に基調講演「化学物質は世代を超える:過去の事例から学び、未来に活かす」をお願いしました。

このたび、その基調講演の動画をYouTubeにアップしたので、ぜひご覧になってください。

長崎県内の被害者団体が知事に要望

2023年2月15日、「カネミ油症被害者五島市の会」は認定患者の次世代を含めた未認定患者を救済するよう国に働きかけることや、県独自で未認定患者らの実態調査をするよう長崎県知事に要望しました。

仮払金の返還手続き終了

油症被害者が国から受け取った損害賠償仮払金の返還手続きが、2022年11月に全て終了していたことがわかりました。詳細については、下記の長崎新聞の記事をご覧ください。

参考 →仮払金返還問題