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第7回高砂集会声明

2023年12月2日(土)、第7回高砂集会「PCB(ダイオキシン)被害は世代を超えた~カネミ油症の責任を負うべきは誰か?―カネカの社会的責任を問う」を、現地の高砂会場と東京・福岡・長崎・五島の各会場をオンラインで結んで開催し、以下の集会声明を採択しました。


カネミ油症の原因物質であるPCBが製造されたここ高砂の地で、油症被害者、高砂市民、支援者、全国からの参加者が集まり集会を始めてから、7回目の開催となります。

今年6月、国による実態調査に基づいたカネミ油症次世代被害の報告が出されましたが、被害者の期待した内容には程遠く、親と同じ症状で苦しんでいるのに、半世紀という時間がその症状と油症との因果関係を希薄にしています。認定されない次世代被害者が訴える先はどこにもありません。これが化学物質被害の現実なのです。

2012年にカネミ油症の救済法が成立して以来、被害者は、カネミ油症の原因物質PCBを製造したカネカへの対話を求めてきましたが、カネカは36年前の最高裁での和解を理由に門を閉ざしたままです。その理由がいかに理不尽で無責任であるか、今日の集会で明らかにされました。

PCB廃棄物の処理費用は、製造業者ではなく、保管事業者、国、自治体が負担し、多額の税金が使われています。にもかかわらず、国内PCBの96%を製造したカネカのPCB廃棄物の処理は未だ続いています。
1968年にカネミ油症事件が発覚したにもかかわらず、製造禁止になるまでPCBを増産し続けた結果が、半世紀先の次世代の問題を新たに生み出しました。被害の連鎖は消えることはなく、カネカの社会的責任は重大です。

PCB汚染を共に経験した油症被害者と高砂市民は、次世代被害を含む油症被害の全面救済とPCBの安全な処理を求めて、PCB製造企業カネカの社会的責任を訴え、今後もこの高砂の地、及び全国から発信してゆきます。

2023年12月2日

「PCB(ダイオキシン)被害は世代を超えた~カネミ油症の責任を負うべきは誰か?―カネカの社会的責任を問う」高砂集会参加者一同

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