カネミ油症次世代調査(子ども・孫世代)ご参加の呼びかけ
呼び掛け人
- カネミ油症被害者全国連絡会 (被害者団体の全国組織)
- カネミ油症被害者支援センター(YSC)
PCB・ダイオキシン類が混入した「カネミライスオイル」(食用米ぬか油)を直接経口摂取した第一世代(親世代)からは、私たちが自主調査を始めた当初(平成12年)から、「子どもや孫世代にも自分たちと同じ様な症状が出ている」、「子どもたちの将来が心配だ」との訴えが多くあがっていました。
そして、事件発生から53年を経た昨年(令和3年)、国は初めてカネミ油症の次世代アンケート調査を行いました。調査には全国30都道府県から388名(子ども世代322名、孫世代66名)が参加しました。参加者の多い順では福岡(117名)、長崎(69名)、愛知(30名)、大阪(27名)、東京(25名)、広島(24名)で、年齢別では40代(28.3%)、30代(28.0%)、20代(21.3%)でした。
本年(令和4年)2月に第1回 次世代アンケート調査について、中間報告が発表されました。
次世代も多様な症状に苦しんでいます
中間報告では、「自覚症状について」は、倦怠感があるが42.5%、頭痛・頭が重いが39.7%、目やにが多い22.9%、痰がよく出る15.2%、せきがよく出る14.9%、手足の痺れがある13.1%、歯がうまく生えてこない6.4%の順でした。女性に限定した場合では月経の量が多いまたは少ないが35.7%と高い回答となっていました。
「皮膚症状について」は、乾燥肌44.0%、皮膚にかゆみがある36.0%、ニキビ34.0%、湿疹がある24.7%、毛穴が広がり黒くなっている17.3%、皮膚が黒くなっている(色素沈着)14.1%、爪が変形している12.9%、以下でした。
「先天性疾患について」は、出産出生に関して(早産・低体重)20名(5.2%)、歯の病気(歯牙欠損)19名(4.9%)、目や耳の病気8名(うち斜視4名)、頭や顔の病気7名(うち口唇口蓋裂3名)、心臓の病気6名(うち心室中隔欠損症3名)でした。
第一世代と同じく、次世代の方々についてもカネミ油症被害者特有の症状が現れており、多くの困難を抱えていることが明らかとなりました。
次世代調査を行う意味とは?
カネミ油症の特徴は、全身病(病気のデパート)と言われています。また、一つ一つの病気は特別な病気ではないけれども、いくつもの病気や症状を抱えている被害者が多いことも特徴です。多くの次世代が、30代・40代・50代となりました。今後、加齢とともに様々な症状が現れる可能性もあり、今から支援体制を準備する必要があります。
国の調査で、次世代の方々の抱えている具体的な不安や悩みが分かれば、どの様な解決策があるのかを模索し、次の方策に役立てられます。調査の結果から、カネミ油症として何らかの特徴や傾向などが認められた場合には、次世代被害者の認定や新たな支援体制の構築に向けて大きな道が開かれるのです。
次世代・親世代の様々な悩みや不安
- 子どもの頃から親と同じ様な様々な症状があった。カネミが原因なのではないかとずっと疑ってきた。調査で本当にカネミが原因なのか知りたい。
- 子どもの頃から病気ばかり。検査しても原因不明と言われ、最後は精神的なものではないかと言われてしまう。親が「自分がカネミのせいでごめんね。」と言うのが悲しい。早く治療方法を見つけて欲しい。
- 加齢とともに親と同じ様な症状が現れ始めた。これから先どうなって行くのか将来が不安。 次世代の被害者も早く救済して欲しい。
次世代調査は今年度も継続して行われます。
次世代の被害者救済につなげるためにも多くの皆様の協力が必要です。
次世代調査へ参加するには
都道府県のカネミ油症次世代調査担当窓口か全国油症治療研究班(電話092—642―5211)に連絡すれば、「次世代調査調査票」が送られてきます。
調査票返送期限は本年10月末日ですので、期限までに調査票をご記入の上郵送してください。
次世代調査は、次世代被害者の救済につながる大変重要な調査であると私たちは考えています。
健康被害や経済的な問題などで悩まれている次世代の方々、子どもや孫たちの将来が心配だと悩まれている親世代の方々を救済するための重要な機会です。
多くの皆様のご協力を呼びかけます。また、もし、周りに思い当たる次世代の方やその親御様がいましたら、ぜひ参加のお声をおかけください。
お問い合わせ・ご相談の連絡先:090-9321-8607(YSC 伊勢)
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Last Updated: 2022-09-28 by ysc
次世代調査ご参加の呼びかけ
カネミ油症次世代調査(子ども・孫世代)ご参加の呼びかけ
呼び掛け人
PCB・ダイオキシン類が混入した「カネミライスオイル」(食用米ぬか油)を直接経口摂取した第一世代(親世代)からは、私たちが自主調査を始めた当初(平成12年)から、「子どもや孫世代にも自分たちと同じ様な症状が出ている」、「子どもたちの将来が心配だ」との訴えが多くあがっていました。
そして、事件発生から53年を経た昨年(令和3年)、国は初めてカネミ油症の次世代アンケート調査を行いました。調査には全国30都道府県から388名(子ども世代322名、孫世代66名)が参加しました。参加者の多い順では福岡(117名)、長崎(69名)、愛知(30名)、大阪(27名)、東京(25名)、広島(24名)で、年齢別では40代(28.3%)、30代(28.0%)、20代(21.3%)でした。
本年(令和4年)2月に第1回 次世代アンケート調査について、中間報告が発表されました。
次世代も多様な症状に苦しんでいます
中間報告では、「自覚症状について」は、倦怠感があるが42.5%、頭痛・頭が重いが39.7%、目やにが多い22.9%、痰がよく出る15.2%、せきがよく出る14.9%、手足の痺れがある13.1%、歯がうまく生えてこない6.4%の順でした。女性に限定した場合では月経の量が多いまたは少ないが35.7%と高い回答となっていました。
「皮膚症状について」は、乾燥肌44.0%、皮膚にかゆみがある36.0%、ニキビ34.0%、湿疹がある24.7%、毛穴が広がり黒くなっている17.3%、皮膚が黒くなっている(色素沈着)14.1%、爪が変形している12.9%、以下でした。
「先天性疾患について」は、出産出生に関して(早産・低体重)20名(5.2%)、歯の病気(歯牙欠損)19名(4.9%)、目や耳の病気8名(うち斜視4名)、頭や顔の病気7名(うち口唇口蓋裂3名)、心臓の病気6名(うち心室中隔欠損症3名)でした。
第一世代と同じく、次世代の方々についてもカネミ油症被害者特有の症状が現れており、多くの困難を抱えていることが明らかとなりました。
次世代調査を行う意味とは?
カネミ油症の特徴は、全身病(病気のデパート)と言われています。また、一つ一つの病気は特別な病気ではないけれども、いくつもの病気や症状を抱えている被害者が多いことも特徴です。多くの次世代が、30代・40代・50代となりました。今後、加齢とともに様々な症状が現れる可能性もあり、今から支援体制を準備する必要があります。
国の調査で、次世代の方々の抱えている具体的な不安や悩みが分かれば、どの様な解決策があるのかを模索し、次の方策に役立てられます。調査の結果から、カネミ油症として何らかの特徴や傾向などが認められた場合には、次世代被害者の認定や新たな支援体制の構築に向けて大きな道が開かれるのです。
次世代・親世代の様々な悩みや不安
次世代調査は今年度も継続して行われます。
次世代の被害者救済につなげるためにも多くの皆様の協力が必要です。
次世代調査へ参加するには
都道府県のカネミ油症次世代調査担当窓口か全国油症治療研究班(電話092—642―5211)に連絡すれば、「次世代調査調査票」が送られてきます。
調査票返送期限は本年10月末日ですので、期限までに調査票をご記入の上郵送してください。
次世代調査は、次世代被害者の救済につながる大変重要な調査であると私たちは考えています。
健康被害や経済的な問題などで悩まれている次世代の方々、子どもや孫たちの将来が心配だと悩まれている親世代の方々を救済するための重要な機会です。
多くの皆様のご協力を呼びかけます。また、もし、周りに思い当たる次世代の方やその親御様がいましたら、ぜひ参加のお声をおかけください。
お問い合わせ・ご相談の連絡先:090-9321-8607(YSC 伊勢)
Category: 油症関連情報
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