1968年(昭和43年)、カネミ倉庫社製の米ぬか油に混入していたPCB・ダイオキシン類を摂取した方々が甚大な食中毒被害に遭われました。自覚症状があって申請を求めても被害者として認定されないケースが多く、また、直接的には油を食べていない子や孫(2世・3世)にも被害が及んでいると考えられていますが、基本的な追跡調査さえ実施されていません。 事件発生から50年以上の歳月が流れましたが、カネミ油症はいまだに終わっていないのです。
RKB毎日放送(放送対象地域=福岡県)で、カネミ油症の次世代被害問題が取り上げられました。
この問題の概要や論点が、約6分間の中にまとめられています。
RKB毎日放送のYouTubeチャンネルでご覧ください。
YSCの会報『YSC ニュース』67号を発行しました。
会員のみなさんには、年4回、会報をお届けしています。
この機会にぜひ、ご入会ください。
『西日本新聞』にカネミ油症の次世代健康調査に関する社説が掲載されました。
認定患者の子ら次世代への影響を調査することが決まったことを受けて、「迅速に調査を進めて、若い世代の被害者を掘り起こし、「疑わしきは救済する」との方針で臨むべきだ」と書かれています。
・「カネミ油症調査 次世代の被害掘り起こせ」(西日本新聞, 2021.02.22)
2020年12月6日(日)の第4回高砂集会は、高砂会場と五島・長崎・福岡・東京の各会場と個人をオンラインでつないで開催しましたが、その様子を約46分の動画にまとめてYSCのYouTubeチャンネルにアップしました。
第4回高砂集会の関連動画
プレゼントーク「原因化学物質PCB製造者の社会的責任―PL法の立法思想から考える」
話題提供:土庫澄子さん(消費者安全問題研究会、元消費者庁事故調査室長)
コメント:保田行雄さん(弁護士、カネミ油症人権救済申立及び新認定訴訟を担当)
国立映画アーカイブの企画「再映:戦後日本ドキュメンタリー映画再考」(2021年2月19日-3月28日)では、昨年、新型コロナウイルス感染症のために中止になった回を上映します。
この企画のなかで、カネミ油症事件を扱ったドキュメンタリー映画『生木が立枯れていくごたる あぶら症』(88分・1974年・岡田道仁)が上映されます。
原因企業カネミ倉庫(株)のある北九州市のほか、福岡市、山口県、佐賀県、長崎県五島列島などを渡り歩いて患者たちの声を丹念に聞いた16mm・白黒の自主製作映画です。
岡田道仁(1934-)
岩波映画製作所出身で、1970年安保闘争の記録映画を製作した後、1973年にフリーに。